ミカゲの経済日記

ミカゲの経済ブログです。日本企業の業績推移などをまとめています。

ソニー(6758)の業績推移 

 今回はソニーグループの業績推移5期を大まかなグラフにしてみました。以前までは10期の業績推移をグラフにしていましたが、10期をグラフにすると1つ1つのグラフが小さすぎて見にくくなっていたため、今回からは5期までをグラフとすることにしました。まずは売上高、営業利益、当期純利益です。(百万円以下切り捨て)

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 売上高は2019年に一度減収となっていますが、2016年の7.6兆円から2020年には8.9兆円と1.3兆円の増収となっています。営業利益、当期純利益も売上高と同様に2019年に一旦減益、5期全体では大幅な増益となっています。また、営業利益を当期純利益が上回っている年がありますが、主な要因として受取利息、配当金、持分証券に関する利益などが挙げられます。

 

 

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 営業利益率は2018年から10%の水準を維持しています。2016年のみ3.79%と低水準となっていますが、5期全体を通して効率的な利益追求がなされているといえそうです。

 

 

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 営業キャッシュフローは5期連続で増加しており、安定して本業により現金が流入していることが分かります。投資キャッシュフローは5期共にマイナス。企業運営において積極的に投資活動を行っています。財務キャッシュフローは2016、2017、2019、2020はプラス、つまり株式、借入金を通して資金を調達しています。2018年はマイナスになっているので、調達した資金の返済が調達を上回ったことが分かります。

 

 

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  配当は5期連続の増配です。株主からすれば増配はうれしいことだと思いますが、現在の株価は1万円を超えており、利回りは0.5%程度と少し物足りない気はします。一方配当性向は2018年に291%と稼いだ利益を大きく超えて配当を出していることを除けば、14%~35%程度と安定した水準であることが分かります。しかし今後2018年の様な100%を超えるようなことが繰り返される場合、減配などもあり得るかもしれません。